2008年06月13日

短期留学

最近、短期留学をしたいという話をよく聞く。ネイティブ並みの発音と表現力及び流暢さをモノにしたいから、だと。

果たして短期留学(1〜3ヶ月)でそこまでのレベルに到達(近づく)のだろうか?

答えは否、である。そんなの当たり前じゃないか!そもそも、「ネイティブ並み」という言葉に踊らされている感がある。ネイティブ並みの発音や表現力を習得することは、そんなに大事なことなのか?確かに、仕事上英語を使わなくてはならない人の場合、相手に伝わる発音で話すことは重要なので、ある程度の発音矯正は必要である。でも「ネイティブ並み」になる必要はない。最終的に意思が伝われば事足りる。メールやレターなど、書く英語も同様である。仕事において信用されるのは、実務能力とコミュニケーション能力であり、単なる発音や喋りの流暢さではない。短期留学などしなくとも、日本にいながら、働きながら十分に鍛錬できる。

短期留学を完全に否定しているわけではない。ただ、英語圏の国にいるだけで、「英語のシャワー」とやらが自然に英語力をつけてくれるなどと言う、安易な考えで留学しても大して成果は上がらない、といっているのだ。万民に適用するパーフェクトな言語習得法などなくて、個々人にあった習得法が存在する。どんな学び方が自分にとって一番効果があるのか、その方法をまず見出さなくてはいけない。留学先(国)やコース選びはそれからだ。短期間である程度の上達を要求するならば、それなりの準備が必要なのだ。

歌うときの発音を上達させるために短期留学する人もいる。その場合も上述のように、目的にあった学校を選ばないとならない。今まで繰り返し言ってきたことだが、「話す英語」と「歌う英語」は発音が多少異なる。話す場合はこうだが、歌う場合はこうする、といった規則も存在する。つまり、歌うための発音矯正をするなら、ボイストレーニングの学校が最適なことは言わずもがなだ。語学学校は目的に合致しない。

M音大の声楽科卒業の我がいとこは、ただの一度も海外に行ったことがない。もちろん日本語しか話せない。が、彼女が歌を歌うとき、たとえそれがドイツ語であろうがフランス語であろうが、どの言語で歌っても「ネイティブ並み」の発音である。
posted by abby at 17:29| Comment(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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